いすゞの名車「ビッグホーン」部品供給や故障は?燃費は?3年乗った筆者がレビュー

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これからビッグホーンを購入しようと考えている人のために、僕が中古で購入してから思ったことをまとめておきます。

※2017年4月に公開された記事を2024年2月に加筆修正の上再掲しています。現在筆者はビッグホーンには乗っておりません。

気づけばもう半年でした

僕がいすゞビッグホーンを購入したのが2016年10月15日。

このあたりでようやく購入から約半年が経過しました。

購入時点で38,000キロだった走行距離は、現在44,000キロを超えた所です。

半年で約6,000キロなので、月に1,000キロ走っている計算です。

そこで、今回はビッグホーンを買ってから半年経ったということで、半年間で感じたこと、分かったことなどをまとめてみたいと思います。

今後、いすゞの乗用車の購入を考えている人の参考になればと思います。

ビッグホーンの燃費はどれくらい?

僕のビッグホーンは平成12年式の3.5L V型6気筒ガソリンエンジンを搭載したモデルです。

エンジンの型式で言うと「6VE1」と呼ばれるモデルです。

古い車なのであまり燃費の良いエンジンではないのですが、当時のデータでは燃費は10・15モードで7.8km/Lと公表されています。

実燃費では、主に利用する東京都内(23区内)では4〜5km/L程度です。

首都高の走行でも5km/L前後ですので、ビッグホーンは都内でのストップアンドゴーが多い道路での燃費は期待できません。

逆に、高速道路メインで走行した時の平均燃費は7〜8km/L程度まで伸びます。

ほぼカタログ燃費と同等かそれ以上を記録しています。

まだ冬季での使用しかしていないので、夏のエアコンONの燃費はまた追々記録していきたいと思います。

【追記】夏の燃費

あれから何度も夏を経験しましたが、夏の燃費は3〜4km/L程度でした。やはりエアコンの使用に伴う燃費悪化は避けられません。

あとそれ以上に、ガソリンモデルのビッグホーンはエアコンが効きません。

ガラスもUVカットが入っていないので、直射日光による車内温度上昇は避けられませんでした。

フィルムを貼って抵抗しましたが、それでも焼け石に水程度。

近年の夏は暑いので、車内はエアコンをつけてもジワジワと暑くなっていくのがわかりました。

僕は車内用の扇風機を買って、サーキュレーター的な使い方をしてしのいでいました。

ビッグホーンの走行性能はどう?

僕のビッグホーンは前述の通りガソリンエンジンを搭載しているモデルです。

6VE1エンジンの最高出力は230PS、最大トルクは314Nmを発揮します。

車両重量が2,000キロ程あるので、決してハイパワーとはいい切れませんがパワー不足を感じるほどでもありません。

比較までに、現在販売されている150系プラドの2.7Lガソリンエンジン搭載モデルと比較してみます。

150系プラドは最高出力が163PS、最大トルクが246Nmとなっています。

車両重量はビッグホーンと同じく2,000キロ程度です。

このことから分かるように、ビッグホーンのパワーは現代の車と比較しても遜色ないどころか、むしろもっとパワーがあります。

燃費を気にしない時代の車であること、排気量がプラドに比べて大きいことが理由でもありますが。

ですので、ビッグホーンの走行性能は決して低くありません。

高速の追い越し車線でも十分余裕を持って走行できますし、合流などの加速が必要な場面でも力強い走りをします。

高速道路の料金所ダッシュもそこら辺の大排気量の車と互角に戦えます。

参考までに、こんな動画がYouTubeにアップされています。

ビッグホーンのOEM車である「オペル モントレー」で0-180km/hまでの加速動画です

この動画から分かる通り、ビッグホーンは結構速いです。

動画の中でも、さすがに140km/h超えた辺りからやばい音がしていますが、日本においてそこまでの速度を出すことはありません。

100km/h前後の走行ではパワーを持て余すほどです。

車体が四角いこともあり、高速走行時の風切り音は大きいです。

ロードノイズも大きいので、決して高級SUVのようなスムーズな加速ではないことだけは紹介しておきます。

ビッグホーンの乗り心地は?

肝心なビッグホーンの乗り心地ですが、良く言えば無骨、悪く言えばトラックです。

僕のビッグホーンはプレジールというグレードですので、足回りも至って普通のチューニングです。

ハンドリングバイロータス等のグレードは、専用の足回りのチューニングが行われているので、ある程度乗り心地はしなやかになっています。

プレジールの乗り心地は、突き上げなどは路面状況をダイレクトに拾うので振動が激しいですが、これを旧車の味と捉えるのであれば楽しめる範囲だと思います。

足回りが固いからこそ、カーブでの踏ん張りは大したものです。

筑波山に行った時も十分峠走行を楽しめる程度のポテンシャルは持っていました。

強いて言うなら、ノーマルシートはホールド性が悪いです。

カーブで身体を支えてくれないので、遠心力をもろに受けます。

あと、長時間座っていると腰が痛くなります。

この時代のシートは人間工学に基づいて設計されていないのかもね

もし、中古でビッグホーンを購入するなら、レカロシートが純正で装着されているイルムシャーなどのグレードを購入することをおすすめします。

僕はヤフオクでビッグホーン純正レカロシートを買って取り付けました。

シートレールは同じなので、ポン付けできるよ

しかしビッグホーン自体が古い車な上、ベージュ内装用のレカロシートは当時のオプション品なので流通量が絶望的に少ないです。

程度の良い純正レカローシートが出てくることはまずないので、購入後にレカロ装着を考えている人は注意しましょう。

ビッグホーンの使い勝手は?

ビッグホーンの使い勝手は非常に良いです。

ボディの形状が四角いこともあり、ほぼ無駄なスペースがありません。

頭上の高さも十分で、後席の広さも十分あります。

昔の車なのでインパネに過度な装飾も無く、出っ張りもないため運転席周りも広いです。

シートアレンジもそれなりに種類があり、2列目のシートが跳ね上げできるので27インチの自転車を積むことができます。

荷物も人も乗せることができるので、これは現代の車と遜色ない使い方ができるのではないでしょうか。

僕はビッグホーンで引っ越しからレジャーまで、かなり便利に使っていました。

ビッグホーンのメンテナンス性は?

そしてこれが一番気になる所ですが、いすゞのディーラーは未だに乗用車でもきちんと対応してくれます。

先日、スペアキーを作成しにディーラーへ行ったのですが、いすゞが新車時のカギのデータを未だに保存してくれていたため、無事にスペアキーを作成することができました。

マスターキーは溝が無くなりかけていたため、このカギからではきちんとしたスペアキーが作れないと思っていたので、この対応には驚きました。

他にも、部品は未だに供給されているようです。

僕もいくつか部品を注文しましたが、結構普通に買えます。

ビークロスなどの、少し特殊な車だと部品の確保が難しいと聞きましたが、ビッグホーンはいすゞの乗用車の中でもかなり台数が出た車なので、部品に関してはあまり心配することはなさそうです。

いすゞのディーラーで注文できなくても、ヤフオク等を探せば結構部品が転がっていたりするものです。

レアなオプションパーツなどを見つけるとテンションがあがるので、若干お宝探しのような感じもします。

追記

いすゞは他社の旧車に比べて部品が出る方ですが、もちろん廃盤になっている部品も多々あります。

新車のように「何でも揃う」という状態ではないので、これから購入を検討している人は注意が必要です。

個人的なイメージですが、補修部品は揃うけど、外装や内装の部品は揃わないこともあるという感じです。

ビッグホーンの維持費を知りたい

毎年かかるのは自動車税だと思いますが、ガソリンエンジンを搭載したビッグホーンは排気量が3,500ccです。

自動車税は「3,000cc超3,500cc以下」という区分に属し、かつ新車登録から13年を経過しているので重課税となっています。

ビッグホーンの自動車税は毎年66,700円です。
車検は部品交換がない限りは12万円前後で、後は壊れた部品を都度交換する程度です。

現状、購入から半年で交換した部品は幸いなく、維持費に関しては「古い車はダメだな〜」と思ったことはありません。

古くなったスピーカーを交換したり、オーディオを載せ替えたりはしましたが、これも故障が原因ではなく古くなったことによる使い勝手の悪さなどが原因です。

しかし、走行に関する部分での致命的な故障は、購入半年では出ていません。

購入する際には電装系の装備が少ないプレジール系のグレードを選ぶといいかもしれません。

追記

購入から約2年経ったとき、突然のエンジンブローによりエンジン載せ替えとなりました。

オイルチェックランプが点くことなく、突然のブローで結局原因不明でした。

こういうこともあるというのは、古い車に乗る上で良い経験となりました。

参考【80万円】ビッグホーンのエンジン故障から載せ替えるまでの修理記録

ビッグホーンに半年乗ってみて

まだ半年なので、ファーストインプレッションに近いと思いますが、ビッグホーンを買ってみて思ったことが「意外と普通だな」という点です。

いすゞの乗用車って乗っている人も少ないし、ビッグホーンもランクルやパジェロに比べれば当時もマイナーな車種でした。

多くの人が乗っている車ではない上に、年式も古くいすゞ自動車は乗用車の製造から撤退…そう聞くといい材料がありません。

正直購入には不安な材料ばかりでしょう

しかし、当時から品質の良さは褒められていた車だけあり、意外とちゃんとしています。

部品の供給状態やディーラーのサポートも問題なく、普通の車と同じように維持できています。

まだこれから不具合が出る可能性も0ではないので、その覚悟は重要ですがw

後日談
僕は結局3年ほどビッグホーンに乗りましたが、3年経ったときの印象もこのブログを書いたときと変わらずでした。不具合は色々ありましたが、維持する上で絶望するようなシーンはありませんでした。

しかし、なんと言っても今の車にはない重厚感のある走りが楽しめるのは、この年代の車ならではの味ではないかと思っています。

燃費のことなどあまり考えられていないため、車が重く、それをカバーするために大排気量のエンジンを積んでいる辺りがその理由だと思います。

アクセルを踏んだらV6のドロドロした音を轟かせながら重い車体を無理やり引っ張り、エンジンのパワーがある限りは際限なくグイグイ進んでいきます。

空気抵抗が考えられてないボディは100km/hを超えると風切音がうるさく、快適とはいえない車内環境が旧車に乗っていることを実感させます。

電装部品も多い車ではないし、部品の一つ一つが非常にシンプルなので、壊れた箇所だけ交換し続ければ一生乗れそうな感じすらする頑丈な車です。

近年の燃費至上主義の車に嫌気がさしているのであれば、一度所有してみるのも楽しいかもしれません。

※2017年4月に公開された記事を2024年2月に加筆修正の上再掲しています。現在筆者はビッグホーンには乗っておりません。
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