いすゞプラザは遊んで学べる体験型の博物館だったので画像と動画で紹介

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いすゞプラザってなに?

いすゞプラザとは、いすゞ自動車が創立80周年を記念して建てた博物館のようなものです。2017年4月に開館し、入館料無料で楽しむことができるのです。

メインはトラックの展示物が多いのですが、かつて製造していた乗用車に関する展示もいくつかあるとのことなので、いすゞの乗用車を愛用している者としては一度訪れたいスポットです。

 いすゞプラザのアクセスマップと開館日

【住所】神奈川県藤沢市土棚8

【電話】0466-41-5811

(受付時間:火~金(土曜・祝日・休館日を除く)10:00~17:00)

【開館時間】

  • 火〜金 10:00〜17:00(受付16時終了)
    ※完全予約制
  • 土・祝 10:00〜17:00(受付16時終了)
    ※自由見学

【休館日】日曜・月曜(祝日の場合は翌平日)・ゴールデンウィーク・夏季休暇・年末年始

【入館料】無料

いすゞプラザはいすゞ自動車の藤沢工場に併設されています。入館料は無料ですが、平日は予約が必須です。

予約は基本的に誰でもできるので、いすゞのホームページから見学予約をしてから行きましょう。

事前予約は必要ですか?
火~金曜日は完全予約制となっております。土曜日、祝日はご予約不要です。ただし、いずれの日も16時を最終入館としておりますのでご了承願います。

※引用:いすゞプラザ公式サイトよくあるお問い合わせより

土曜日と祝日は自由見学日なので、予約が面倒な人は土曜日と祝日に行くのがおすすめです。

新型コロナウィルスに感染拡大防止に伴う変更

これは仕方のないことですが、世界中で猛威を振るう新型コロナウィルスの影響で、いすゞプラザも入館方法などに変更が生じています。

新型コロナウイルス感染拡大防止を踏まえ、お客様の安全・安心の観点から、入館方法および一部展示物や設備を制限するなど、当面の間、以下のご利用条件とさせていただきます。

◆土・祝日を含む、全日完全予約制とします。(ご来館当日の予約情報の変更はできません)
◆10名様以上の団体のご見学はお断りします。
◆ご見学時間は2時間以内とし、入替制とします。
◆37.5度以上の発熱がある方、倦怠感など体調不良の方はご入館をお断りします。
◆ご来館に際しましては、マスクの着用をお願いします。(着用されていない方の入館はお断りします)

※引用:いすゞプラザ公式サイトより

政府の方針により入館方法などは常に変わるので、事前にいすゞプラザ公式Instagramで確認することをおすすめします。

駐車場は臨時を含め100台ありますが、混雑時は最寄り駅の湘南台から送迎バスを利用することになります。

そして、日曜日と月曜日、大型連休時は休館日なのでそれも注意しましょう。詳しいことはいすゞプラザのホームページに載っていますので、行く前に確認することをおすすめします。

いすゞプラザの画像レポ

ということで、ここからはいすゞプラザへ実際に行ってきた様子を大量の画像と共にレポートしていきます。かなり画像の量が多いので通信量には注意してください。

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まずは正面玄関。最後にここで記念撮影をさせてもらえました。

いすゞプラザは藤沢工場に隣接しているため、工場の全体集会の声が聞こえてきます。

看板の奥に何やら見えます。

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正面玄関ではギガがお出迎えしてくれます。新型のギガを初めてこんなに間近で見ることができました。これはトレーラーのヘッド部分ですかね?

ここに展示されているギガは、現在二代目となっています。大雨の翌日には、荷台の水を放流する場面が見られるそうです。

いすゞプラザ公式インスタグラムは、展示の裏側が見られてオススメです!

早速いすゞプラザの中に入って、予約の名前を受け付けて告げて見学者用のステッカーをもらいます。

館内を見ている時はここでもらえるステッカーを係員から見える位置に貼っておきましょう。

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こんなステッカーなのですが、再利用できるので僕はビッグホーンのバイザーに貼っています。

館内の見学レポート

前置きの時点ですでに長くなりましたが、これからようやく館内を見て回った様子を画像でレポートしていきます。

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エントランスのすぐ横には、いすゞ自動車が初めて作った自動車「ウーズレーCP型」が置いてあります。

いすゞ自動車の原点、1916年から展示は始まります。

いすゞ自動車の前身である、(株)東京石川島造船所と東京瓦斯電気工業(株)が自動車製造を企画したところから全ては始まってるんですねぇ(しみじみ)

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最初の展示車を見たら次は長い廊下に入ります。壁面には、いすゞ自動車の歩みが近代史と共に紹介されています。

手前から奥に向かうことで時代が進んでいき、最後は新型のギガが紹介されています。さすがいすゞのフラッグシップモデルですね。

入り口には巨大ジオラマコーナーがある!

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廊下を抜けるとジオラマで制作された巨大な街が広がっています。「いすゞミニチュアワールド」と呼ばれるこのゾーンでは、巨大なジオラマの世界でいすゞの車が活躍するシーンを再現しています。

全体が大きな1つの街になっており、写真の真ん中にいすゞのディーラーが見えますね。

ここでは毎時15分になるとミニチュアカーによるショーが始まります。実際にジオラマの中の車が動き出し、この街に住む人の生活が見られます。

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これはあの有名すぎるCM「街の遊撃手」のワンシーン。

この写真に写っているJT150型のジェミニと言えば、2台の車が街中を派手に飛び回ったりすることで一躍有名になりました。

 

これが当時のCM。CGなしって言うんだからすごいですよね。

 

FFジェミニと呼ばれていた同モデルは販売も好調で、当時は販売台数で一時カローラを抜くほど売れたとか。。。

我が家にも白のジェミニがあった事を思い出して懐かしくなりました。

写真の左側は、公園を散歩している人に思われましたが、実はジェミニのスタントシーンを撮影する熱心ないすゞファンです。ネタが細かいw

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…見つけましたよ!ここは日本のはずなのに、日本には存在しない車がシレッと登場しています。

これはシルエット的にタイで販売されている7人乗りのSUV、MU-X(ミューエックス)でしょう。

ミニチュアの世界とは言え、日本でMU-Xが乗れるなんて羨ましいですねぇ。

そんな感じで、ミニチュアワールドにはたくさんの小ネタが詰まっているので、直接見て色々探してみてください。

Twitterでも色々な小ネタが暴露されていましたw

有名な小ネタの撮影に成功した

いすゞプラザのミニチュアワールドで有名な小ネタの一つに「UFOにさらわれるビークロス」というものがあります。

街の明かりが消え人々が就寝した頃、山間部に突然UFOが現れます。

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UFOにさらわれるビークロス

ビークロスといえば宇宙船と言われても疑わないほど前衛的なデザイン。いすゞ自身がネタにしている姿は、プラザ開館当初から各所でネタにされていました。

いすゞプラザに行った際は、街の明かりが消えたらビークロスを探してみてくださいね。

ちなみに、これは当時ビークロスの開発に携わっていたいすゞプラザの副館長が「何としても登場させたい!」とねじ込んだ結果なんだとか(最高)

ジオラマで表現する1日を、タイムラプスで撮影しました。全体の雰囲気しかわかりませんが、非常に芸が細かいことが分かります。

一通りいすゞミニチュアワールドを楽しんだら次のコーナーに移動します。ジオラマコーナーを抜けると、実車の展示コーナーがあります。

実車の展示コーナーでは自衛隊のトラックがある

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次のフロアは、実車の展示コーナーになっていました。世界で活躍するいすゞのトラックが展示されています。これは陸上自衛隊が所有する「SKW(エスケーダブリュー)」と呼ばれるトラックです。

SKWは、主として陸上自衛隊で使用されている防衛専用の車で色々な使われ方をします。 特に、ぬかるんだ道路など、普通のトラックが走ることが出来ないような場所も軽々と通過する能力を持っています。また、野外手術システム車は、手術準備車と手術車が連結し、約2倍に広がった手術車内で手術や応急治療ができるという特殊な機能を持っています。

※出典:いすゞ自動車「世界のはたらく車」より

悪路も走れるすごい車だそうです。震災の復興支援や災害支援で実際に使われているトラックだそうで、中々実物はお目にかかれないレアな車です。

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そしていすゞプラザがすごいのは、実際に陸上自衛隊のトラックに乗ることができます。

運転席と荷台に乗る事ができ、普段は体験できないようなシチュエーションに興奮します。

見たこともないスイッチがたくさんで押したくなります。

 

押しても何も起きないようになっていました。

 

SKWの周りには、CMでもおなじみの南極観測隊の活動が写真パネルで紹介されています。

隣は街を走るトラックやバスが展示されている

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陸上自衛隊のトラックの隣は、現在販売されているトラックやバスが展示されています。

手前から、中型トラックのフォワード、大型トラックのギガ、大型路線バスのエルガの順です。

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路線バスの車内。よく見る風景

エルガの運転席以外は全て実際に座る事ができます。バスの車内では、街の遊撃手のテレビCMが放送されています。

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大型トラックのギガなんて、普段は絶対に乗る機会がないので貴重な体験ができます。

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大型免許を持っていないのでどのみち無理な話ではあるのですが、視界が良くて意外と運転しやすそうでした。

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そしてビッグホーンオーナーとしては一番気になる存在である、「D-MAX(ディーマックス)」が展示されていました。

D-MAXはいすゞがタイで販売するピックアップトラックで、現地ではとても売れている車なんだとか。

タイ国内でのいすゞのシェアは、日本車部門ではトヨタに次いで2位って知ってました?

ホンダや日産を抑えての2位です。むしろちょっと前までは1位。

あのトヨタよりも売れていたのです。タイでいすゞと言えばメジャーな乗用車メーカーってことです。日本じゃ考えられないですよね。

そんな市場の違いから、いすゞはタイを含む東南アジアではSUVを生産して販売しているのです。

羨ましい限りです。話が逸れましたが、いすゞプラザではそんなレア車に乗ることができるのです。

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いすゞがこんな近代的な内装作ってるよ!!と興奮してしまいました。そりゃそうですよね。19年前のビッグホーンと比べたら失礼です。

でも、トラックではないいすゞの車(新車)に乗れるなんてちょっと興奮してしまいます。

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D-MAXのメーター周り。2DINのナビついてるよ。まじかよ。

車内の装備が全て近代的になっており、なんかびっくりしました。

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D-MAXのリアエンブレム。こういうものすら嬉しくて撮影してしまうんです。

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現地のOKシール。もはやキモいレベルです。それくらいD-MAXを舐め回すように撮影しています。細かい部品1つ見てキャッキャしている様は間違いなく気持ち悪いでしょう。

いすゞが乗用車から撤退しなければ今頃日本ではこんな車が走ってるのか〜などと想像したら、ちょっと切なくなりました。

今更復活するとは思っていませんが、ビッグホーンに乗っているといすゞのものづくりの姿勢には感動するので、とてももったいないな…と思ってしまいます。

追記:今の展示車は「MU-X(ミューX)」に変更されている

このブログの初稿をアップした時、展示車両はD-MAXでした。しかし追記している2019年1月時点で、展示車両がMU-X(ミューX)に変更されてます。

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MU-X

MU-X(ミューエックス)はいすゞがタイで製造している7人乗りSUVです。ベースはD-MAXなんで、大きくはかけ離れていないことがデザインからも分かります。

いすゞはすでに乗用車生産から撤退しているので、これはピックアップトラックがベースの車ということです。

こっちは内装が多少乗用車ライクな感じに仕上がっており、展示車両は本革シートが採用されていました。

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mu-Xの内装

MU-Xは東京モーターショーでも展示されており、多くの人の注目を浴びていました。

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写真が若干見づらいですが、ちゃんと3列シートになっています。内装の質感はまずまずといった感じで、トヨタと比較しちゃうとちょっとチープかな〜と感じてしまいます。

これこそ本当に日本で販売してほしい1台ですね。

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mu-Xの仕様

実車が展示してある1階のスペースはこんな感じでした。

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いすゞプラザ1階の様子

mu-Xの周りには、エンジンなどが展示されています。

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これはいすゞのエンジンが搭載された乗り物たちのミニチュアです。

意外といろんな所で活躍してるんですね〜と薄い感想を持って終了です。

展示車両を見終わったら、エスカレーターで2階へ上がります。

2階は体験型の施設になっている!

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エスカレーターからは時計と、歴代の車名やキャッチコピーを紹介した壁が目に入ります。

目につくだけで、フォワードやエルフ、ギガなどのいすゞの主力車種が見つかりますね。

D-MAXの下にひっそりとビッグホーンもいます。

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2階に登るといきなり真っ二つに割れたエルフが出迎えてくれます。

トラックの分解展示になっているので、どんな部品で1台のトラックが構成されているのか分かります。

もちろん、僕のような素人にもわかりやすいように、このエルフの荷台部分が画面になっていて解説のムービがー流れています。

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エルフの奥に見えるプロジェクターはこんなゲーム?になっています。

これは、お客さんの声を聞いて、適切なトラックを選択して納車するというもの。

見当違いな車ばっかり提案すると、写真のようにお客さんからもっと適した車を要求されます。

魚屋に消防車を納車しようとしたのが間違いでしたね。プログラムが許してくれませんでした。

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そしていすゞプラザの2階では、様々なミニゲームで遊ぶことができます。

これはエアサスラビリンスと言って、迷路の中の丸い玉をゴールへ運ぶゲームです。

スタートボタンの隣にある、トラックをかたどったレバーを操作して迷路を斜めに動かします。

そしてなんと迷路を制御するのがエアサスwなんてもんにエアサス使ってんだ!w

ちなみにゲームの制限時間は60秒。楽勝と思いきやめちゃくちゃ難しいっす。

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これはトラックのドライブシミュレーター。実際に大型トラックのギガを運転して目的地へ向かうゲームです。

ゲーム中では市街地コースと首都高コースがあるのですが、普通のシミュレーターと違うのは、運転するのがトラックということ。全然運転感覚が違います。

僕は無事に大惨事を巻き起こしながら目的地へ到着しました。

実際の世界だったら損害賠償で国家予算が吹き飛ぶレベルでした。ゲームで良かった。

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このゲーム、意外と難しい

他にも、ポップンミュージックみたいに光ったボタンをタイミングよく押して、トラックを走らせるしょっぱいゲームもありました。

率直に言うと、どのゲームもちびっこ向けのはずなのですがクソ難易度高いです。

これらのゲームは休日となればちびっこが列を作って遊んでいるので、大人が遊ぶなら平日がいいと思います。

そして2階は実際にトラックが設計〜製造されるまでを順番で紹介しています。

トラックができるまで

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まずはデザインスケッチから紹介されているのですが、実際にデザインスケッチを体験するコーナーがあります。

これは僕がデザインしたセンスの欠片もないD-MAXです。申し訳ない。

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設計が終わった車は実際に生産されるわけですが、ここではドアパネルのプレス工程が紹介されていました。

1枚の鉄板をプレスしてこのようにボディのパーツが完成します。

これはエルフの運転席側のドアみたいですね。ペラッペラの鉄板がドアになる様子が動画で紹介されていました。

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このコーナーではプレス機械を体験できます。

指示に従ってプレス機械を操作すると、なんと記念品が出てきますw

出口とかならともかく、いきなりこんな所で記念品が出てきてびっくりします。記念品はプレスされたあるモノです。

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プレスされたボディパーツは溶接され、塗装工程に入ります。

ここでは、プロジェクションマッピングを使って実際の塗装を体験することができます。

真っ白なエルフの車体に、好きな色を選んで1分以内にエアガンを使って塗装をします。

塗料がたれたり色ムラになったら減点です。1分以内に完璧な色にする高い技術力が求められます。

最後に、塗装の腕を評価されて終了します。

真っ白なボディがオレンジに染まっていく工程は、プロジェクションマッピングの可能性を感じましたね。

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これは艤装(ぎそう)アタック。塗装が終わったら内装パーツの組み立てです。

メーターまわりのスイッチがバラバラに落ちてくるので、指示に従ってスイッチを所定の場所に組み付けていきます。

どんなに頑張っても20秒を切れなかったのですが、この日の最高記録はなんと6秒!

絶対本職の人がやったでしょ

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艤装コーナーには、実際にトラックに取り付けられるパーツが展示されています。

これは部品の形状的にエルフですね。これらのパーツを実際に組み付けていくようです。

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そんな感じで実際にトラックが生産されるまでを、ゲームと体験コーナーを交えながら見学できます。

ラストは実際の生産ラインを再現したミニチュアが展示してあります。

このミニチュアがよーくできていて、細かい部分も全て完璧に再現されています。

ゲームと体験コーナーはこれで終了して、長い廊下を渡って次のコーナーへ向かいます。

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ちゃんとビッグホーンを見つけました!

その廊下こそ先程の写真で紹介した、過去の車名とキャッチコピーを紹介している壁がある場所なので、いすゞの過去の車種を目ざとく探しながら移動しましょう。

実車で学ぶいすゞの歴史

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廊下を渡り終えると、再びいすゞの歴史と実車を紹介するコーナーに入ります。ここにはいすゞが過去に生産した車の本物が展示されています。

全て今回の博物館オープンに合わせてフルレストアしたそうです。

全ての車が実際に走行できるそうで、外見だけじゃなくエンジンや足回りまでレストアするいすゞの気合が見て取れます。

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そして上の写真はスミダM型バス。1929年に製造された車です。

当時の資料も併せて展示されています。

実車の後ろにはミニチュアのスミダM型バスがいました。

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これはTX80型トラック。1946年に製造された、戦後の復興を支えたいすゞのトラックです。

内装が木でできていたり、今では考えられない造りになっていました。

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はこぶぅ〜

おっと荷台にいすゞのキャラクター「はこぶぅ〜」が乗っていますね。

箱を持っている豚だからはこぶぅ〜だそうです。いすゞの企業理念「運ぶを支える」にかかってるんでしょうね。

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これはTLD20型のエルフ。有名な初代エルフですね。1959年の発売から、エルフの歴史が始まります。

ちなみに、今のエルフは6代目です。乗用車と違ってモデルサイクルが長いんですね。

当時のパンフレットも展示されています。

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これはベレル。いすゞ初の自主開発乗用車だそうです。クラウンって言われたら信じちゃいますよね。

シートの布地がおしゃれでした。また、日本初のディーゼル乗用車だったみたいです。

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これはLUV。シボレーのエンブレムがついていますね。

いすゞとGMが資本提携したことで販売された車種なんだとか。

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これは1974年に販売が開始された初代のジェミニです。

ベレットの後継車種として販売が開始されて、一躍いすゞの主力車種となったようです。

当時からこんな奇抜なカラーがあったのかぁとどうでもいいことをぼんやり考えていました。

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そしてご存知エルフ。いすゞのトラックの中で最も見かける1台ではないでしょうか?

ここまでで一旦実車の展示コーナーは終了ですが、隣を見てみると特別な展示スペースが出てきます。

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そう、いすゞの名車117クーペ!

この車だけ展示スペースが特別になっていました。いすゞの歴史の中でも最も重要な1台なのでしょう。そりゃそうですよね、117クーペはあまりに有名すぎます。

ジウジアーロが手がけたボディデザインはプレス機での量産が出来ず、職人が1台1台手作業で仕上げていたとか。

当時のキャッチコピーは「いすゞは無個性な車はつくらない」だそうです。

さっき壁にも書いてありました。むしろこの写真の右上にもちょっと写っていますね。

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そしてここには117クーペが歴史に残る名車として認定された表彰状が飾られています。

この展示スペースといい、いすゞにとっても117クーペは特別な1台なのでしょう。

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その117クーペを眺めるように休憩スペースが設置されています。

ソファとテーブルが置いてあるだけなのですが、そこにはいすゞを紹介している名著の数々が置いてあります。

いすゞ自動車50年史はなかなかディープな内容でした。

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世界中で走っているいすゞの車を紹介しているページ。左上はイタリアでしょうか?

ピアッツァの雰囲気がとてもよく似合っていますね。

今はエルフ誕生60周年記念企画展になっている

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かつて117クーペが展示してあったスペースは、2019年の時点でエルフの企画展になっています。

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2019年は初代エルフが発売されてから60周年ということで、エルフの歴史が年表や当時の資料と共に紹介されています。

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1959年の初代エルフから最新の2019年のエルフまでの歴史が年表になっています。

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当時の資料。手で触れることはできませんが、主要なページはガラス越しに読めるようになっています。

このスペースは今後特別展があれば車両や展示物を入れ替えていくものだと思われます。

そしてエルフのすぐ隣のドアからはバルコニーへ出る扉があります。

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バルコニー。ベンチが置いてあるだけで、ちょっと休憩できるスペースという感じのようです。

ミニカーで学ぶいすゞの歴史

再び展示スペースに戻りますが、117クーペでいすゞプラザの実車展示は終了です。

個人的には1990年代〜の車が見たかった所ですが、まだまだ歴史的価値が少ないってことでしょうか?

しかし、いすゞプラザの展示はもう一箇所あります。

僕のように実車の展示に不満を持った人でも満足できるミニカーコーナーがあるのです。

時代順にいすゞが販売した車のミニカーを展示して、歴史を振り替えることができるのです。

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すごい量!

今回の展示のために、わざわざ手作りで作った車もあるそうです。

マイナーな車は既製品がないための対応だとは思うのですが、気合の入れ方がすごい!

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これも特別に製作されたうちの一台。ファーゴです。ファーゴなんか絶対既製品ないですもんね。

余談ですが、我が家は4台続けてこの車でした。

同級生の家庭はキャラバンとかハイエースとかだったけど、我が家は頑なにファーゴ。

何台車を買い替えても色が変わるだけなので、子どもの頃は車を買い換えるイベントがあまりたのしみでは無かったです。「どうせ同じ車が来るんでしょ?」って…

でも、こうしてミニカーで再会すると懐かしいなぁって思ってしまいます。

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これは初代アスカ。両親の思い出の車だそうです。

アスカのミニカーも特別に製作された1台のようです。

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90年代〜乗用車撤退までの時代に販売されていたSUV達。

ビッグホーンを筆頭に、ウィザードやビークロスが展示されています。後ろの方にはギガやフォワードが見えますね。

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これはビークロス。20年前の当時は衝撃的すぎるデザインでした。

この車は数々のミニカーが発売されていたので、そのうちの1台のようです。

かっこいいなぁ。いつか欲しいと思っています。

追記:本当に買った

このブログを書いた頃、「いつかビークロスほしいなぁ」なんて言っていました。そして2018年6月、本当に買ってきたので下記で詳しく紹介しています。

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これは見慣れた1台、ビッグホーンです。…ハンドリングバイロータス?どう見てもこのミニカーはプレジールです。

来場者にはバレないと思っているのか、たまたまミスなのか不明ですが、ちゃんとしてよ!とビッグホーンに乗っている僕は思ってしまいます。(別に怒っていない)

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ミニカーの最後(つまり今の時代)はいすゞのトラック集団が飾っています。

ギガ、フォワード、エルフ、エルガ、今のいすゞを代表するカーラインアップです。

うっすら後ろの方にMU-Xが見えますが、日本では売っていないので…。

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このミニカーの年表、いすゞから新型車が発売されると随時更新されていくようです。

一番手前には2019年に発売されたハイブリッド連結バス「エルガデュオ(ERGADUO)」のミニカーが展示されていました。

このように、時代順にいすゞの車が並んでいるので、この時代はどんなだった、この時代はどうだったなどと話しながら鑑賞しているお客さんが多かったのが印象的でした。

80年も自動車を製造しているわけだから、色んな人の記憶に残っているいるんでしょうね。

青春を過ごした1台、仕事に使った1台、家族の思い出の1台、そんな思い出を語りながら見るのが良さそうです。

年表も合わせて展示しているので、勉強という意味でもいいかもしれません。

これで本当にいすゞプラザの全ての展示物を紹介しました。最後はエスカレーターを降りて出口へ向かいます。

出口の先にはおみやげコーナー

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出口を出ると受付へ戻り、物販コーナーがあります。この日は多くのグッズが売り切れでした。

2017年6月にもう一度訪れた際には多くのおみやげの在庫が復活していました!

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欲しいグッズは売り切れていたので、再び入り口を通り過ぎて表に出ます。

展示されているギガの横を通り抜けると「SAKURA Cafe」があります。

庭を見ながらゆっくりできるスペースのようです。

店員さんいわく、クロワッサンがおすすめだそうです。

中にチョコレートが入っていて、焼き立てのタイミングに遭遇できればラッキーです。

既にランチタイムも過ぎていたため、店内はほとんど人がいませんでした。

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噂の湘南台の駅から運行しているいすゞプラザの送迎バスです。豪華ですねぇ。

シャトルバスにガーラです。しかも最上級モデルのスーパーハイデッカーです。

観光バスに使用するレベルのバスなのですが、いすゞプラザでは無料の送迎バスにこれを使っています。

「いすゞを体験できる」というコンセプトがバスに乗り込んだ瞬間から始まっているわけです。

でも、僕は自家用車で来たので乗れませんでした。

週末なんかは駐車場が満車で入れないってこともあるみたいなので、湘南台まで電車で行って、そこからガーラでいすゞプラザへ行くなんていうのも良さそうですね。

2019年11月時点では、このガーラは二代目の別モデルに切り替わっているようです。

いすゞプラザは泊まれる

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ちなみにこのいすゞプラザ、隣にPLAZA annex(プラザアネックス)というホテルが併設されています。

ここは一般客も宿泊することができるので、前泊していすゞプラザを楽しむなんていうのもいいかもしれません。

僕が泊まった時のレポートは以下の記事で詳しくまとめています。

番外編:不定期開催のバックヤードコレクションは必見

いすゞプラザの展示はここまでですが、いすゞの車はこれだけではありません。

展示してある車はどれも歴史的価値が高いものばかりですが、いすゞにはまだまだ数多くの名車が存在しています。

そんな車をバックヤードで特別展示してしまおうというのが、このバックヤードコレクションという不定期開催の企画。

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いすゞプラザのジオラマコーナーの裏でひっそりと開催されています。今回は、「ベレットとその仲間たち」という企画展。

普段見かけることのないベレットの派生車種が展示されていました。

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これはワスプと呼ばれるピックアップトラック。

いすゞ初のピックアップトラックとして1963年に発売されたようです。D-MAXの先祖みたいな車ですね。

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これはベレットエキスプレスという車種。1964年に発売されたモデルで、貨客兼用車として販売されたようです。

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2019年5月からは、エルフの展示に切り替わっていました。

このように、その時々でメインの展示エリアに飾れない車を並べているようです。

いつかここにビッグホーンやビークロスが並ぶことをいっぱい期待。

まとめ

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これこれ!これがやりたかったんです。自分のビッグホーンをいすゞプラザの正面につけて撮影…最高でした。

撮影はきちんと警備員の方に許可を取って行っています。平日で人が少ない事、周囲に迷惑をかけないで短時間で行う事を条件に許可をいただきました!

ありがとうございます。

撮影が終わったら、警備員の方に「いい写真が撮れてよかったですね」と言ってもらえて優しい気持ちになりました。

そして後日、いすゞプラザの公式インスタグラムで「本日の来館車」として取り上げていただきました!重ねて感謝!

ここはいすゞ車のオーナーにとってはオープンしたばかりですが既に聖地です。

週末になると駐車場はいすゞプラザの展示車両よりディープなミュージアムになるそうです。

いいですね。日頃見かける事ができないいすゞの乗用車もここにくれば飽きるほど見られそうです。

しかし残念ながらこの日はいすゞの車に乗ってきているのは僕一人。ちょっと悲しかったです。

とまぁ、こんな感じでいすゞプラザを楽しんできました!

いすゞと言えば、日本国内ではトラック・バスメーカーなので、そっち寄りな展示がメインでしたが十分楽しめました。

街で見かける働く車に乗れるのは、子どもには大喜びされそうな感じがしました。

とは言え、乗用車を作っていた歴史もしっかり紹介されていたので、いすゞ自動車の歴史の中に名だたる名車がいくつもあったことは十分伝わるかと思います。

ゴールデンウィークなどの長期休みは閉館しているので、観光スポットとしておすすめ!とは紹介できませんが、何かの機会に訪れてみてはどうでしょうか!

コメント

  1. エクスクルーシブ! より:

    ピアッツアではなく、ピアッツァと書いて下さい。ピアッツアでは発音しにくいですし、ピアッツァのオーナーとして不快です。※ピアッツァの最後の文字は小文字の「ァ」ですよ。いすゞ自動車も車名表記をピアッツァと書く事としています。

  2. Hartmut より:

    ご指摘ありがとうございます。ご指摘の通り修正いたしました。大変ご迷惑をおかけしました。

  3. ラク より:

    こんにちは。
    このファーゴのミニカーは僕が作りました^ ^
    フルスラチッチで作りました^ ^

  4. Hartmut より:

    こんにちは、コメントありがとうございます。
    ミニカー作者の方からコメントいただけるとは光栄です!
    子供時代に10年以上共に過ごした車なので、こうして展示されていてとても嬉しかったです。
    フルスクラッチとなると製作が大変だったと思いますが、思い出の車を再現していただきありがとうございました!

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