「おしゃれなデザイナーズラウンジと寝心地の良いベッドが今までのカプセルホテルの常識を覆す」
と、ネットで話題になっていた「The Millennials Kyoto(ザ ミレニアルズ キョウト)」。
京都の中心街にあることで、観光の拠点としても最適です。
にも関わらず、公式ホームページでは「外出はほどほどに」と書いてあります。
それだけ居心地のいいホテルということなのでしょうか?
というわけで、実際に泊まってきました!今回はその様子を出来る限り画像つきで紹介していきます。
ザ ミレニアルズキョウトって?
The Millennials Kyoto(ザ ミレニアルズ キョウト)は、2017年7月に京都にオープンした宿泊施設です。
300㎡のデザイナーズラウンジが特徴で、敷地面積の約20%が共用部分に割かれているオープンなホテルです。
寝るだけの宿泊施設ではなく、ここに集まる色々な人との交流を目的としているようで、「眠るまでを共有部で過ごすホテル」と謳っています。
とは言え、寝具に米国シェアNo.1のサータ社製マットレスを採用するなど、質の高い睡眠にも配慮しているようです。
今回は、その宿泊の様子を写真付きで詳しく紹介していきます。
実際に泊まってみた
というわけで、大阪観光を兼ねてThe Millennials Kyoto(ザ ミレニアルズ キョウト)に宿泊してみました。
到着したのは夜遅い時間だったのでダメでしたが、早い時間に到着するとラウンジで無料でビールが飲めるそうです。
チェックインが難しい
ホテルに着いたらまず迷うのがチェックイン方法です。
1階には簡易的な受付しか無く、運が悪いと人がいません。
案内も無くチェックイン方法がわからず困り果てていると、外国人の宿泊者の方が「エントランスは8階だよ」と教えてくれました。
そしてエレベーターで8階へ行きチェックインを済ませます。
受付で説明代わりの動画を見せられ、補足説明を受けてから宿泊料金を支払います。
カウンターの横にバスタオルや部屋着があるので、必要ならそこから持っていくスタイルのようです。
そしてこれがThe Millennials Kyoto(ザ ミレニアルズ キョウト)の最大の特徴、iPod touchです。
ここのホテル、各フロアに入るためのカギがこのiPodなのです。専用のアプリがインストールされているので、これでベッドの操作を行います。
ちなみに、ホテルの説明は聞き漏らしてもこのiPod touchに説明書が入っているので安心です。
早速エレベーターで7階に移動して、宿泊スペースがあるエリアに行きます。
僕が宿泊したのは7階ですが、ここは1階〜8階と屋上までフロアがあります。
奥の入り口を通るために先程のiPod touchをセンサーにかざします。
すると自動ドアが開くという仕組みです。
これがスマートポッド
The Millennials Kyoto(ザ ミレニアルズ キョウト)の特徴の1つ、スマートポッドです。
米国サータ社製のセミダブルサイズのベッドです。
普通のカプセルホテルはシングルサイズの就寝スペースですが、ここはセミダブルのベッドが丸ごと入っています。
しかも1段式を採用しているため、「上に人がいる・下に人がいる」という心配がありません。
各フロアはこのスマートポッドがいくつも並んでいるという配置になっています。
ちなみに、風呂やトイレはフロアごとにあるので便利です。
カプセルホテルにありがちな、トイレは◎階、風呂は◎階というめんどくささがありません。
The Millennials Kyoto(ザ ミレニアルズ キョウト)は自分が宿泊する階と8階のラウンジを行き来するだけのようです。
ベッドに寝転がってスマートポッドを室内から撮影した図です。
天井の高さが2.3mあるので広く感じます。他にも80インチのスクリーンが設置されているホームシアター付きの部屋もあるようです。
ベッドの下は引き出しになっているので、大きな荷物もそこに収納します。
スーツケースも開いたまま入れられるそうです。
その引き出しにアメニティグッズが置いてあるので宿泊中はそれを使います。
全ての操作をiPod touchで行う
このベッドには電動リクライニング機能が付いているので、その操作もiPod touchで行います。
ソファモードにすれば背もたれが起き上がり、個室のようにゆったりくつろぐことができます。
ベッドにはアラーム機能も付いており、時間になると自動でベッドの背もたれが起き上がります。
カプセルホテルなのでアラーム音が鳴らせない事情を考慮しています。
ベッドが起き上がるのと同時に電気を付ける機能もあるので、寝過ごすことはないと思います。
ちなみに、換気口の操作もこのiPodから行えます。
まれにiPod touchが使えない時があるので、その時はベッド下に操作スイッチがあるのでそれを使います。
荷物を置いて部屋をチェックしたら、自慢のデザイナーズラウンジへ行ってみたいと思います。
これがデザイナーズラウンジ
8階へあがってきてすぐにあるのがデザイナーズラウンジです。
キッチンスペース、ラウンジスペース、コワーキングスペースの3つに分かれています。
写真はラウンジスペースですが、ここでも仕事ができる配慮がなされています。
ソファにはコンセントが設置されているのです。
これならどの席でもノートパソコンが使えます。コワーキングスペースが満席でも安心です。
ラウンジスペースの全貌はこんな感じです。
レンタサイクルまで置いてあって、写真には写っていませんが奥にはiMacまで置いてあります。
そしてこれがキッチンスペースです。
奥に冷蔵庫があるので、食材はそこで保管できます。
食材を保管する際には「名前と部屋番号、チェックアウト日」を記入するそうです。
僕が覗いた深夜帯には、既に冷蔵庫はいっぱいでした。
キッチンから見渡した飲食エリアです。
手前がカウンター席とテーブル席、奥がボックス席になっています。
ここは飲食可能なので、夕方〜夜はここで自炊して食事を摂るといった使い方ができます。
The Millennials Kyoto(ザ ミレニアルズ キョウト)は京都の中心街にあるので、地のものを買ってここで調理して晩酌を楽しむこともできそうです。
そんな使い方ができるのも広いキッチンスペースがあるからでしょう。
キッチンスペースは使える機材もたくさんあります。
手前はコーヒーメーカーで、24時間コーヒーが飲めます。
もちろん無料です。真ん中がオーブンレンジで、ここで食材を温めたりできます。コンビニで買った弁当もここで温め可能です。
そして一番奥が製氷機。なんとこれ、6分で氷ができる話題の機械です。
6分待てば冷え冷えの氷が作られる話題の機械。
カクテルを作って大量に氷を消費したとしても、これなら他の宿泊者のひんしゅくを買う心配はありません。
こういうキッチン家電が揃っているのも共用スペースならではです。
朝は朝食の無料サービスがある
このキッチンスペースは、無料で朝にパンを振る舞っています。
数は限られますが数種類のパンが置いてあるので、ちょっと食べたい時にちょうどいいです。
観光地なので朝に食べ過ぎると昼に響くので…
そして写真が汚くて申し訳ないのですが、バルミューダのトースターが置いてあります。
朝食のパンはこれで焼いて食べることができます。
クロワッサンがサクサクになるので軽食がやたら豪華になった気がします。
なんとこのキッチン、バルミューダの炊飯器「BALMUDA The Gohan」まで置いてあります。
米食派ならこれで自炊もOKです。
ついでですが、BALMUDA The Potも置いてありました。
これでインスタント味噌汁が作れます。
食器やフライパン類も全て揃っているので食材だけあれば問題ありません。
朝食は9時30分まで、チェックアウトは午前10時までです。
まとめ
The Millennials Kyoto(ザ ミレニアルズ キョウト)は思った以上に快適なホテルでした。
カプセルホテルという位置づけではありますが、就寝スペースも広くて上下に人がいないため狭苦しい感じがしませんでした。
トイレも各フロアに5つほど、シャワーも5部屋程あったので順番待ちもありません。
シャワールームのうち1つは浴槽付きなので、湯船につかるといった使い方もできます。
広さはワンルームマンションの浴室ぐらいなのでそんなに広くはありませんが、ビジネスホテルと比べても遜色ないレベルです。
個室のホテルでベッドくらいしか使わないという人は、The Millennials Kyoto(ザ ミレニアルズ キョウト)で過ごすのもいいかもしれません。
何よりも、共有スペースの快適性が高すぎました。
座り心地の良いソファもたくさんあるし、キッチンスペースも広いし、コワーキングスペースもあるというのは普通のホテルよりも設備が充実していると言えそうです。
そして全ての設備が最新なのでそこも高ポイントでした。
次回関西方面に出かけることがあれば、また利用したいなと思えるホテルでした。
アクセスマップ
【住所】:京都市中京区河原町三条下ル山崎町235
iPod touchは壊すと結構高いので注意しましょう。
コメント
はじめまして。
先日、友人もここを利用していました。
それを聞いて興味を持ったんだけど、
カプセルにしてはお値段が高い気がしました(楽天トラベル調べ)
一人旅なら利用したい気もしますが、
あたしには敷居の高い宿泊施設かなっていう印象です。
>あこ。 (id:aco197977)さん
はじめまして。
コメントありがとうございます。
値段ですが、平日と休日で大きな差があるようです。
僕が宿泊した平日は一人2,800円でしたので、あまり高いという印象はありませんでした。
しかし、休日は倍近くするようなので、その金額になるとカプセルホテルということを考えると少し高いのかなという印象を受けます。
このあたりは、このホテルのコンセプトにどれだけの価値を見いだせるかだと思います。
少なくとも、僕は値段に見合う素晴らしい宿泊施設と感じましたので、是非予算が見合えば一度利用してみてください!