ぽろしりってご存知ですか?
日頃よく食べるカルビーのポテトチップスですが、カルビーがポテチ用に開発した「ぽろしり」という品種が使われています。
カルビーポテトが育成した品種です。名前の由来は北海道の日高山脈にある幌尻岳から。「ぽろしり」とはアイヌ語で「大きい山」の意味です。年々作付け量が増えています。
※引用:カルビー公式サイト「じゃがいもDiary」より
普通のじゃがいもよりも白いのが特徴で、ホームセンターなどで種芋が販売されています。

本当に自宅でポテトチップスが作れるのか確かめたくて、ぽろしりの種芋を買ってみて育ててみました。
植え付け時期は2月〜3月
じゃがいもの植え付けシーズンは地域によって異なりますが、春じゃがなら2月〜3月が一般的です。
まだ寒い時期に植え付けると、霜が降りてじゃがいもが全てダメになってしまいます。
しかし気温が25度を超えるとじゃがいもも生育が止まってしまうので、植え付けシーズンが非常に難しいところなのです。

僕はハイリスクハイリターンで2月中旬に植えました
植え付け方法は至ってシンプル。穴を掘って種芋を土に埋めるだけです。

僕が参考にした動画です
まだまだ寒い時期なので、霜対策をしなければいけません。
そこで植え付けたじゃがいもに不織布を被せて、保温と霜対策を行いました。
あとは芽が出るのを待つだけです。
これは芽が出てだいぶ育った様子。季節は4月になって、すっかり霜の心配もなくなりました。
被せていた不織布はここで外して、さらにじゃがいもが大きくなるのを待ちます。
これはマルチと呼ばれる黒いビニールを剥がした様子です。
寒い時期は土中の温度を高くするため、太陽光を集める黒いビニール袋を敷いておきます。
しかしじゃがいもは25度を超えると生育が止まってしまうので、暖かくなってきたら逆にビニールが邪魔になるのです。
ビニールを剥がしたら、両サイドの土を寄せてこんもりさせます。

こうすることで土の高さが生まれてじゃがいもが大きく育ちます
ぽろしりの収穫時期は6月
季節はすっかり梅雨に差し掛かろうとしているなか、ようやくぽろしりの収穫時期になりました。
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収穫の様子は僕のInstagramを見てください
動画では一緒に育てているメークインも写っていますが、ぽろしりもしっかり収穫しています。
これがぽろしり、メークインよりもまんまるな形をしていることがわかります。
じゃがいもは収穫したら早めに日光が当たらない場所に移動させます。日光が当たるとソラニンという毒素が生成されてしまうのです。
ソラニンが生成されたじゃがいもは緑色になるので、緑色のじゃがいもを見かけたら食べないようにしましょう。

これがメークイン、全然形が違いますね
早速ポテトチップスにしてみた
早速収穫したぽろしりをポテトチップスにしてみました。
レシピはデリッシュキッチンのものが参考になりました。動画になってるしわかりやすくてオススメです。
順序としては
- じゃがいもの皮を剥く
- スライスする
- 水に晒す
- キッチンペーパーの上に敷く
- 油で揚げる
- 好みの調味料をかける
たったこれだけです。ちなみにスライサーは怪我をするので、サクサクスライスしないようにしましょう。

痛かった…
そして完成したポテトチップスがこちら
これはもうどこからどう見てもカルビーのポテトチップス。
いつも買ったものみたいにうまくいかないなと思っていたのですが、じゃがいもの品種が違ったのですね。
揚げたてなので、サクサクな上に脂っぽさもなくて最高でした。
僕はのり塩味が一番好きなので、カルビー版よりも大量の青のりを振りかけました。

自分で作るポテチの醍醐味ですね
と同時に、終始「カルビーのポテトチップスだ…」と思ったのも事実。
つまり、芋から育ててポテトチップスを作っても、スーパーでポテトチップスを買ってきても同じということ。

すごいなカルビー
カルビーの企業努力はすごいと感じたぽろしり栽培なのでした。

畑の様子をInstagramで更新しています
ぜひ見てください!
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