冬の暖房器具は空気が乾燥する、部屋の一部しか温まらない、そんな悩みを解消してくれるのがオイルヒーターです。
とここまでは公式サイトを見れば載っているのですが、機種の種類も多く何が何だから分からないのが現状。
そこでこの記事は、実際に僕がオイルヒーターを買ってみた感想を正直にレポートします。いろんなサイトを見ても分からない人は、一回読んでみてください。
オイルヒーターをカンタンに説明すると
オイルヒーターっていろいろ書かれているけど、カンタンにいうとヒーター内部のオイルを温めて熱を放射するというもの。
本体内部には不燃性のオイルが入っています。それを電気で温めることでヒーターから熱が発生して、部屋全体があたたまるという仕組みだそうです。
そういうのを輻射熱って言うらしいですが、あんまり関係ありません。なんとなくヒーターから暖かい熱が放射されているってだけです。
その仕組のおかげで、以下3つのメリットが生まれます。
オイルヒーター3つのメリット
- 空気が乾燥しない
- 部屋全体が暖かい
- 空気がきれい
エアコンの暖房はつけると乾燥して空気が悪くなりますよね。オイルヒーターはそんなことありませんっていうシンプルな話。
熱を放射するスタイルなので部屋全体が暖められ、快適っていうのも大事なポイント。でも、以下2つのデメリットもあります。
オイルヒーター2つのデメリット
- 電気代が高い
- 部屋があたたまるまで時間がかかる
「電気代が高い」はオイルヒーターを調べるとどこでも出てくる話題です。これは室温に応じて自動で出力を調整してくれる機種を選びましょう。若干マシになるようです。
僕は1日12〜14時間ほど連続でつけています(自動運転)が、電気代は月に18,000円ほど。まぁ高いですね。
あとオイルヒーターは電源を付けてから内部のオイルを温めます。そのためヒーター自体が熱を発するまでに30分はかかります。
そこから部屋全体を温めるためには最低でも2時間は必要。すぐに部屋を暖かくしたい人には向いていません。
それを解決するアイテム
であれば、出先から帰る数時間前にオイルヒーターの電源をつければいいだけ。
僕は外出先から家庭内の家電を操作できる「Nature Remo(ネイチャーリモ)」を買いました。
赤外線リモコンが付いている家電であれば、このNature Remo(ネイチャーリモ)に機器登録するだけで、外出先からスマホで操作が可能。
テレビやエアコンはもちろん、オイルヒーターも外出先からオンオフできます。そのためには、赤外線リモコンを搭載しているオイルヒーターを選びましょう。
それ以外にもオイルヒーターの機種選びにはいくつかコツがあるので、カンタンに説明します。
オイルヒーター選びのコツ
オイルヒーターにはいろいろな種類があり、デロンギのホームページを見ると「マルチダイナミックヒーター」というものが登場しています。
ざっくり調べた結果ですが、部屋があたたまる時間が従来の半分というほどのメリットしかありませんでした。
あとは外出先からiPhoneで操作できるとありましたが、これは既出のNature Remo(ネイチャーリモ)を使えば解決です。
マルチダイナミックヒーターはオイルヒーターの倍近くの値段なので、買う必要は無いでしょう(個人の主観)。
快適にオイルヒーターを使うために、僕的に重視した方がいいと思うのは以下の2つ。
オイルヒーター選びのコツ2つ
- 赤外線リモコンを搭載している
- 出力の自動調整機能が付いている
たったこれだけで十分です。赤外線リモコンがあればNature Remo(ネイチャーリモ)を使って外出先からスマホで操作ができ、出力の自動調整機能があればむやみに電力を食う心配もありません。
オイルヒーターはこれだけ付いていれば十分でしょう。その結果、僕が選んだ機種は「RHJ75V0915」というもの。これからRHJ75V0915を買った感想を紹介していきたいと思います。
RHJ75V0915を買った理由
デロンギの中でも「RHJ75V0915」を買った主な理由は前述の通り。リモコンと温度の自動調整です。
あとは大は小を兼ねるということで畳数は大きなものを選択。小さいオイルヒーターを必死に高出力で運転するくらいなら、大出力のヒーターで余裕を持って運転しようという感覚です。
デロンギにはいろいろな種類のオイルヒーターがありますが、リモコンが付いているのはマルチダイナミックヒーターと「RHJ75V0915」のみ。そこでこの機種を選択したのです。
非常にシンプルな外観で、長く使えそうというのも選んだポイント。オイルヒーターは耐用年数がない家電なので、できるだけ長く使えるものを選ぶのが良いでしょう。
操作パネルは非常にシンプル。風量は3段階から設定でき、液晶上部には設定温度が表示されています。
設定は28度まで可能ですが、エアコンとはちょっと違ってザルな感じがしました。電源はオンオフのみ、タイマーはオンオフ両方の設定ができます。
温度調整は下のダイヤルで行い、ダイヤルをプッシュすることでデフォルト設定の変更などが行なえます。操作パネルはこれだけ。
コンセントは前方にあり、全てのものが前に揃っている状態です。後ろはリモコンホルダーと品番が書かれたラベルしかありません。
リモコンホルダーにリモコンを入れたまま運転すると溶けるのでやめましょう。
ざっとした実機レビューはこれだけで、次章では買ってよかった点と悪かった点を紹介していきます。
オイルヒーターを買ってよかった点3つ
冬の対策として購入したRHJ75V0915ですが、良かった点は以下の3つ。
- 喉が痛くならない
- 空気が悪くならない
- 日なたにいるような暖かさがある
良かった点はオイルヒーターのメリットそのままですね。念の為ちょっと詳しく解説します。
1.喉が痛くならない
個人的にオイルヒーターを買って一番良かったのはこの点です。エアコンの暖房だと空気が乾燥するため、加湿器を使っても翌朝喉が痛くなっていました。
しかしオイルヒーターにしてからは、喉が痛くて目が覚めることがなくなりました。冬は喉から風邪を引くことが多いので、風邪予防にも一役買っているのではないかなと思いました。もちろん、加湿器の併用は必須です。
2.空気が悪くならない
エアコンの暖房を使うと、どうしても空気が悪くなります。個人差こそありますが、僕は暖房を使うと頭が痛くなるタイプです。
しかしオイルヒーターにしてから、部屋を暖めた際に頭が痛くなるということがなくなりました。
3.日なたにいるような暖かさがある
これはオイルヒーターの最大のメリットなのですが、暖かさがエアコンとは違います。
暖かい風を出して部屋の温度を無理やり下げるエアコンとは違い、オイルヒーターは部屋の隅に熱源を置く感じ。じんわり部屋全体が暖かくなるので、暑いという感じがなくなります。
寒くはないんだけど、暑くもない。室温を気にせず生活ができます。
オイルヒーターがあってよかったと思うのは外に出た時。温い家を一歩出た瞬間、「めちゃくちゃ外寒いな!!」ってなります。
エアコンのそれとは違い、室温を意識していないのでその傾向は顕著に現れます。無意識に快適な空間になっているということですね。これは実感してみないと分からない、オイルヒーターならではの暖かさと感じました。
とここまでがオイルヒーターの良かった点ですが、当然悪い点もあります。それをこれから説明していきます。
オイルヒーターを買って悪かった点
分かってはいたことですが、オイルヒーターを買って以下の3つにがっかりしました。
- 本体のサイズがデカい
- 電気代が高い
- 音がうるさい
電気代については分かっていましたが、音がうるさいは盲点だったのでカンタンに説明します。
1.本体のサイズがデカい
これは大きなサイズを買った僕が悪いのですが、部屋に置くと結構存在感あります。
オイルヒーター自体が熱くなるため、周りに何か置くことはできません。そのためオイルヒーター周辺だけで結構なスペースを取ってしまうのです。
リビングに置いてあるのですが、オイルヒーターを避けて歩くのは結構面倒です。あとは、オフシーズンに保管場所も困りますね。
2.電気代が高い
各所で言われていることですが、「電気代が高い」という情報はガチ。11月の電気代は約8,000円だったのに、オイルヒーターを使った12月は18,000円まで電気代が高くなりました。
これは家計にとってかなり痛手はありますが、僕の場合は加湿器も使っているのでその分も上乗せされているかもしれません。
エアコンだけ使っていた冬季の電気代は月12,000円程度でした。つまりオイルヒーターにしたら電気代が約6,000円アップしたということです。
3.音がうるさい
オイルヒーターのメリットといえば静音性です。けど、オイルヒーターは作動中に結構いろいろな音が鳴ります。
特に気になるのが運転中の「カランカラン」という音。説明書によると「本体が温まったり冷めたりする時に発生する音」とありますが、これが結構気になります。
夜は寝室で使うのですが、この音で目覚めてしまうときがあるほど。結構耳障りな音だったりします。
この音ですが、鳴る時は頻繁に鳴るため、うるさくてエアコンに切り替えるということが過去何度かありました。
これは静音性を売りにしているオイルヒーターとしてどうなの?と思ってしまいました。
良かった点と悪かった点は上記の通り、最後にトータルで買ってよかったかどうかを総評します。
個人的には「買ってよかった」
良い点悪い点があるオイルヒーターですが、個人的には買ってよかったと思っています。
むしろ、こんなに良いものならもっと早めに買っておけばよかったなぁとも。
電気代や作動音についてはいろいろありますが、やはりあの暖かさはオイルヒーターならでは。冬の室内が快適に過ごせるようになりました。
買う前はオイルヒーターの種類やマルチダイナミックヒーターとの違いがわかりませんでしたが、記事前半で紹介している選ぶポイントだけ外さなければオイルヒーター選びもカンタンです。
マルチダイナミックヒーターに関しては本当にメリットが感じられないため、オイルヒーターで十分でしょう。
エアコンの暖房と相性の悪い人は一度試してみる価値は十分ありそうです。
オイルヒーターは個人的に快眠グッズだと思っています
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