3年半乗ったビッグホーン、手放しました
さて冒頭から結論です。
3年半大事にしてきたビッグホーンを手放しました。
エンジンが焼き付いて載せ替えるほどの愛着だったにも関わらずなぜ手放したのか、3年半を振り返るとともにまとめたいと思います。
手放すキッカケになった3つの出来事
あれだけ大事にしていたビッグホーンなので、手放す決意をするのは相当な覚悟があったんじゃないか…そう思われそうですが、以下3つの理由が全てです。
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- 今の仕事にビッグホーンが使えない
- ビークロスやアクシオムが増えた
- 余剰金で維持できなくなった
1.今の仕事にビッグホーンが使えない

僕の本業はWEBライターです。普段は車関連の記事も書いているのですが、最近は査定系が多いのです。
定期的に買取店に取材に行って、査定の結果や査定価格の変動を紹介したりしています。
ここで問題になってくるのは、ビッグホーンは査定記事の材料にならないということ。ビッグホーンの査定結果を紹介しても、一部の人にしか参考になりません。
それでも、今までは人の車を借りたりして凌いでいましたが、それも大変。借りる時期と取材の日程を調整しなければいけないので、フットワークが重くなってしまうのです。
そうしたことから、自分でデータが取れる車を買いたいなと思いました。
2.ビークロスやアクシオムが増えた

これはシンプルに朗報。昔から憧れていたビークロスを手に入れることができ、ついには日本で売っていないアクシオムを増車できたのです。
ビークロスに関しては、1999年式なのですでに20年以上が経過しています。どんなに状態がいい車だったとしても、不具合が頻発するのは当然です。
アクシオムに関しては、そもそも国内で販売されていない車。部品の調達も大変で、維持には非常に労力がかかるのです。
けど、この2台を手に入れることができたのは間違いなくビッグホーンのおかげ。
ビッグホーンがキッカケで知り合えた人がいて、ビッグホーンのおかげで信頼できる整備工場を見つけたわけですし。
こうした人達の後押しや支援があって、この手がかかる2台を入手・維持できているのです。
とはいえ、維持にかかるお金は当然ですが全額自腹。自分の車だから当たり前です。ビークロスもアクシオムもまぁ金がかかる。
ビークロスはあまり乗らないくせに、たまに乗ったら不具合で10万円単位の請求書を持ってきます。
アクシオムは今後を見据えてパーツの入手に四苦八苦。アメリカから部品を入れたり意外と金がかかるのです。

この2台に湯水の如く金を投じ続けた結果が、3つめの理由に繋がります。
3.余剰金で維持できなくなった
ビッグホーンを買う時に、自分で決めていたことがあります。それは、「生活費に手を付けないと維持できなくなったら手放す」ということ。

いよいよそのレベルに来たのです。
ビッグホーンは買ってから色々なカスタムをしました。タイヤやホイールを変えたりレカロを入れたり。
もちろん、消耗部品を変えたり故障した箇所を直したり、維持にもお金をかけてきました。
一番大きいのは、エンジンの載せ替え。首都高でエンジンが焼き付き、中古のエンジンに載せ替えることになったのです。
過去に自分の車を事故で廃車にした経験から、故障や事故が原因で強制的に降りるのは非常に嫌でした。
なのでビッグホーンは意地でも直すと決めて、80万円かけて修理。もう一度キャンプに行くという自分との約束も果たす事ができました。

正直、ここで車の維持に使おうと思っていた余剰金は尽きました。
これ以上どこかが壊れたら、もう生活費に手を付けて直すしかない。そんなレベルまで来てしまったのです。
めちゃくちゃ気に入ってる車だから、それでもいいかと思いました。でも、こういうのはどこかで手を引かないと待っているのは沼です。
どの車にも手が回らず、どれもバッドコンディションで維持することになってしまうという結末だけは避けたかったのです。
問題は「どれを手放すか」

そこで直面した問題がこれ。「ビークロスやアクシオムを手放してもいいんじゃないか?」って思う人もいるかもしれません。
けど、僕はどれか手放す検討をした時、迷わずビッグホーンに決めました。その理由は3つ。
- ビークロスは買うのが夢だった車
- アクシオムは大事にするって約束した
- ビッグホーンはディーゼルが欲しい
ビークロスは僕が車に興味を持つキッカケとなった車です。普段乗らないとはいえ、あれは存在が大きすぎます。
どんなに手がかかっても、ガレージに停まっているビークロスを見るだけでテンションが上がる。
横にフェラーリが並んだってビークロスがいいって胸を張って言える。
今後こんな車に出会うことはないと思ってます。

小学生の頃にひと目見て憧れて、カタログが擦り切れるほど読んだ車が目の前にあって、それを自在に操る鍵を持っているって環境は、どうしても手放したくありませんでした。

そう思うと、ビークロスはまっさきに手放す候補から除外されます。
で、次はアクシオム。これは僕が前のオーナーさんに無理を言って譲ってもらった車。
一緒に悪あがきしながら維持していくって決めていたのです。

それに最近ではパーツも買い揃えて、これから一気に仕上げていきたいと思っている車です。そう考えたら、アクシオムも除外されます。
ビッグホーンはディーゼルが欲しい

そして最大の理由はこれ。ビッグホーンは今乗っているUBS26GWに特別なこだわりがないということ。
ビッグホーンは大好きです。しかしビッグホーンは手持ちのラインナップの中で唯一ディーゼルが選べるのです。
いすゞと言えばディーゼルエンジン。一回乗ってみたいという気持ちがある上、年々その思いは大きくなってきています。
というのも、他の人のディーゼルエンジンを搭載しているビッグホーンに乗ると楽しいのです。
振動やエンジン音がいかにも昔のディーゼルという感じで、幼少期自宅にあったいすゞのファーゴを思い出します。
今のUBS26GWに出会った経緯は、「ビッグホーンが欲しい→けど都内じゃディーゼルは登録できない→ガソリンモデルがある」という感じでした。
いつかディーゼルが登録できる地区に行くことがあれば、その時はまっさきにディーゼルのビッグホーンを買うぞと決めました。
ということで、ビッグホーンを手放す選択となりました。

ということで、3年半前に買ったお店にビッグホーンを売却。理由はカンタンで、ここならまた大事にしてくれそうな人に出会えると思ったから。
普通の買取店に売っても、どんな人に届くかわかりません。しかしここなら、整備の技術もあるしお客さんもいい意味で変態。
大事にしてくれる人に乗って欲しいから、買ったお店にリリースしました。
次の相棒は、お前だっっ!!
そしてビッグホーンと入れ替えにやってきたのは、トヨタのカローラツーリング。

トヨタの誇る最新車、さすがの一言ですね。TNGAってやつですか?聞いていた通りすごいよくできてます。カーブの安定感もすごいし、車がしっかりドライバーと意思疎通できてます。
ハイブリッドの制御もうまいし、誰がどんな乗り方をしても最高のパフォーマンスが引き出せるのはシンプルにすごい!
それでいてリッター20は割らないって、やっぱりトヨタに車作らせるとすげーもんが出てくるな!って思いました。
それが面白くないっていう人もいるでしょうが、そういうメーカーがあってもいいんじゃないかと思います。
車は乗れればいいって人も多いし、商品力やアフターサービスの充実さで言えばトヨタが最高です。趣味性の高い車は、そうした車があるから成り立っているんじゃないかなぁと。
ビークロスは最高です。アクシオムも面白い。ビッグホーンだって手がかかるけどいい車。
そういう個性的な車と対極に、こうした誰が乗っても「車の面白さがわかる車」があるのはいいことだと思います。
ほんとにありがとね!

というわけで僕の3年半、約3万キロのドライブは幕を閉じました。平均燃費は4〜5km/L、かかったお金は200万(くらい?)。
20代後半から30代前半にかけて、ライフスタイルが目まぐるしく変わっていく僕にはジャストフィットな車でした。
アウトドアの趣味もこいつがキッカケだし、シンプルが好きになったのもこいつのおかげ。素の良さを磨いて気取らないことが、かっこいい30代なんだなってことに気づかせてくれました。
今の我が家は普段使いでカローラ、週末の行楽はビークロスかアクシオムが担当しています。燃料代もだいぶ安くなったし、週末に好きな車でどこに行こうか考えるのが楽しくなりました。
ライフスタイルが変われば車も変わるって言いますが、車が変わってライフスタイルが変わったのはこいつが初めてでした。
またどこかで、ビッグホーンがしっくり来るときがあるでしょう。その時になったら必ず買い戻すからね。本当にありがとう!

歴代の愛車の中で一番気に入ってました。
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