【食べ歩きレポ】南三陸さんさん商店街が高台に移転オープンしたので行ってきた

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高台に移転した復興のシンボル

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宮城県南三陸町といえば、余計な説明は必要ありません。あの東日本大震災で15メートルを超える津波で被災した街です。当時の痛ましいエピソードは至る所で語られており、震災がどれほどのものだったのかを思い知らされます。

 そんな震災から6年が経過し、街の整備も進む中「南三陸さんさん商店街」が移設オープンをしたので行ってきました!悲惨な震災について伝えることも大事ですが、今回はそこではなくて商店街の魅力を紹介したいと思います。

南三陸さんさん商店街って何?

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この商店街は2012年2月にオープンした仮設商店街が始まりでした。東日本大震災で被災した南三陸町の志津川地区に、地元の商店が集まって営業を開始しました。震災前は市街地だった場所に仮設の店舗を建てて、瓦礫の中で開業した様子は当時ニュースなどで話題になりました。

県外からの来場者が大半で、観光客向けに頻繁にイベントが行われるなど、長きに渡って街の復興をけん引してきました。来場者数は5年で200万人を超え、多くの人がさんさん商店街で販売される地元の名産品を楽しみました。

そしてその南三陸さんさん商店街が、2017年3月3日に常設店舗として再オープンをしたのです。震災前は街の中心地だった海岸から500メートルの場所は、現在8.3メートルもかさ上げされました。

震災から6年間、南三陸町を支えたさんさん商店街は晴れてこの場所へ移設され、復興のシンボルとしてこれからも多くの来場者を迎えることになったのです。

というわけで写真で紹介

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説明が長くなりましたが、ここからは写真付きでさんさん商店街の様子を紹介していきます。当日はちょっと早起きをして朝の10時前に到着。駐車場も空いており、商店街にいる人もまばらです。

でも、それもそうなんです。ホームページには営業時間が9時からと書いてあったので早めに行ったのですが、名物のキラキラ丼が食べられる飲食店のオープン時間は11時なのです。

その時間をめがけて観光バスや自家用車が殺到するので、10時はまだ空いているってことみたいです。

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南三陸町と言えばタコが有名らしいです。そのため、商店街の案内看板もタコです。ここの商店街、正式名称は「南三陸 三三 商店街」なんだそうです。看板の中に見えるカラフルな四角い図は、商店街の簡単なマップです。

さんさん商店街は6つの大きな平屋が建っており、その中に様々なお店がいくつも入っているのです。下の2つがコンビニやお土産屋などが入るスペースで、真ん中がキラキラ丼を売っている飲食店やパン屋など、上の2つが海産物を扱うお店です。

ロイヤルフィッシュでウニを買う

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一番最初に入ったお店は、海産物を扱うロイヤルフィッシュさん。入り口には吊るされたタコの足が並んでいます。

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吊るされたタコは買えませんが、店の奥ではボイルされたタコがちゃんと売っていました!店員さんが「自由に食っていいよ〜」と写真左下の試食のタコをくれます。肝心の味なのですが、歯ごたえもあってちょうどいい塩気で非常に美味しかったです。

もっと食べたかったのですが、画像にあるような大きめのサイズしか売っていなかったのでタコは断念。。。

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その代わりにたこ飯を買いました!タコの味がご飯に染みててうまいが連発しました。値段は1つ350円、隣に写っているマンボウと一緒に買いました。合計700円でした。ちなみにマンボウは味がないです。

付属の辛子酢味噌を付けて食べるのですが、鶏のささみに近い食感です。「マンボウは味がないから、この感覚は買ってみないとわかんねぇな〜!」と言っていた店の方の気持ちがよーくわかりました。個人的に結構好きな魚でした。マンボウ。

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そしてレジの周辺ではこんな感じで三陸産の海産物が売っています。本当は生牡蠣が食べたかったのですが、あたりやすい体質なので諦めました。というわけで、隣のウニを購入しました。

ちなみに地元の方が言うには、カキにあたるかどうかは体質的なものなんだそうです。過去に生牡蠣であたったことがある人は、新鮮なものを食べてもダメなんだそうです。。。好きなのに悔しい。

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ウニ。これは1つ900円でした!お店の方いわく、ウニは黄色っぽい色をしたやつの方が美味しいそうです。ウニはランク別に700〜1,000円の値段がついていましたが、迷わず直感で一番黄色いと感じたものを購入しました。

肝心な味ですが、ぎゅーっと濃い味でした。贅沢に、醤油を1滴垂らしてスプーンで食べたのですが、甘みとしょっぱさが見事に溶け合ってて最高でした。語彙力がないばかりにありきたりな感想になりました。ごめんなさい。

マルセンでしろうおを購入

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まだ食べ歩くつもりの僕は向かい側にあるマルセンさんでしろうおを購入しました。「しらうお」じゃなくて「しろうお」なんですね。2つは生物学的にも異なる魚だそうです。

こんな感じでパックに入って販売しています。しろうおは380円でした。隣に釜揚げしらすがあったのですが、大きさにびっくりしました。地元の静岡で見かけるしらすの2倍程の大きさはありましたね。

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これが生のしろうおです。手前のやつと目が合いました。個人的に、勝手に生しらすを想像して食べたのですが全く違いました。しろうおの方がヌメッとしていて、身体が大きいこともあり歯ごたえがありました。

味はもちろん新鮮なので美味しいのですが、僕はどうしても目が合うことで罪悪感に悩まされました。よってしらすの勝利としたいと思います。しろうおごめん。

ちなみにすごい個人的なこだわりなのですが、こういう小さい魚こそ一匹残らずちゃんと食べるようにしています。小魚だって立派な魚です。小さいから捨ててもいいはずがないのです。1匹のマグロもしろうおも同じ魚です。残さず食べましょう。

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ちなみにレジ横ではお惣菜も売っていました。かまぼこコロッケはマルセン名物なんだそうです。というより、志津川のソウルフードだそうです。食べた瞬間はサクッとしているのですが、2回噛むとかまぼこです。ちょっと変わった食感で僕は好きです。

山内鮮魚店で海鮮丼を購入

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そしていよいよメインディッシュを購入しました。山内鮮魚店さんで海鮮丼を買いました。値段はカニ汁がついて1,500円です。ウニはさっき食べたやつです。

海鮮丼の他にも、しらす丼やウニ丼、マグロ丼や鮭イクラ丼が売っていました。どれも非常に食欲をそそるのですが、今回は広く浅く楽しみたかったため海鮮丼を選びました。

気になる中身は「マグロ・サーモン・タコ・エビ・釜揚げしらす・いくら」です。ここでようやくタコを食べることができました。マグロも解凍の水っぽい感じじゃなくて、きちんと適度な水分を含んでしっとりした食感で満足度が高かったです。

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そして表の屋台?みたいな所で売っていた、カキのオリーブ焼き。値段は500円です。ちょうど海鮮丼を食べ終わっておぼんを返却しに行った所で焼きあがっていたのです。

もうお腹いっぱいだったのですが、こんな大きなカキが5個も入って500円なんて買うしかないなって思ったのです。

左から2番目のカキが一番大きかったのですが、一口で食べられないレベルでした。噛んだ瞬間じゅわっと汁が溢れ出てきて、味は想像以上に濃厚でした。カキって新鮮なやつは歯ごたえがしっかりしているんですね。

イートインスペースはこんな感じ

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南三陸さんさん商店街には、中央にイートインスペースがあります。屋根付きの場所にテーブルと椅子が置いてあるだけのシンプルなものですが、商店で買った海産物をここで食べることができます。

この日は天気も悪く寒かったのですが、食べる場所があるのはポイント高いですよね。ゴミ箱と水道もあるので、手が汚れても安心です。

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そして食べ歩きをしている間に11時を迎え、徐々に人が増えてきました。キラキラ丼を売っている食事処には、10時50分辺りから行列ができ始めました。イートインスペースにもたくさんの人が集まります。

というのも、ちょうど11時前後に多くの観光バスが到着するからのようです。つまり、自家用車で行く人はそれより前に来ちゃえば確実にキラキラ丼を食べられるってことですね。

商店街の周りの風景

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そして商店街のすぐ裏では、未だに高台の工事が行われています。南三陸町では2018年度までに、街全体を10メートル以上かさ上げするそうです。周辺にはたくさんに盛り土があり、平日はショベルカーでバンバン工事しているそうです。

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商店街の裏手には海が見えます。穏やかに見える海ですが、これが津波となって街を飲み込んだわけですね。

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海へ続く川の周辺もかさ上げ工事が進んでいます。写真の左側に見えるのは、南三陸町防災対策庁舎です。鉄骨だけが残った姿は震災遺構として2031年まで一時保存されることが決まったそうです。

まとめ

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というわけで、南三陸さんさん商店街をガッツリ満喫することができました!

地震や津波の悲惨さはもはや多くを語る必要はないと思っています。商店街にも震災を伝える写真館があったり、街も未だに復興の真っ只中です。僕が感想を述べた所で薄いことしか伝えられないのは目に見えています。

それよりも、地元の方もさんさん商店街を通じて未来に向かって生きていますし、こうして復興のシンボルがどんな場所なのかを伝えることの方が大事と思いました。

「この商店街はこんな場所で、こんなものがいくらで売っています」という事が少しでも多くの人に伝わって、これがきっかけで実際に足を運んでもらえるのが誰にとっても一番幸せなことなんじゃないかって思います。

僕も自分で直接行くことができてとても良かったと思っています。魚がおいしいところはいいところ!シンプルにそれだけです。

アクセスマップ 

【住所】〒986-0768
宮城県本吉郡南三陸町志津川五日町51

【電話】0226-25-8903

【時間】9:00〜18:00

【駐車場】約300台

現地の情報は南三陸さんさん商店街の公式サイトが非常に参考になります。自家用車以外でのアクセス方法や施設情報が満載ですので、行く前に一度目を通してみることをおすすめします。

細かい情報も写真付きでまとめられていて便利ですよ〜

www.sansan-minamisanriku.com

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